![]() |
2000系(2002) 二子玉川 1998-6-28撮影 |
田園都市線・新玉川線の輸送力増強のため9000系をベースに作られた車両である。また、東京メトロ半蔵門線に乗りれるため、乗り入れ協定に準拠している。
機器の仕様、構造等は従来車と極力共通化し、運転・保守作業の標準化を目指している。また、協定上の加速度を維持するため、1C8M制御の6M4Tとしている。 車体は切妻構造で、8090系以来使用している軽量ステンレス鋼製である。外観は9000系とほぼ同一だが、クーラーの取り付け位置が異なる。 客室内のデザインも9000系と同じだが、冷風の吹き出し口をスリット構造としている。また、編成の一部に車椅子スペースを設け、貫通扉やカーテンやシートのデザインを斬新なものにしている。 台車は9000系で使用している台車を基本にしているが、軸受支持には軸箱上部のコイルバネの他に、両脇に円筒ゴムを使用しており、荷重を各々50%負担している。けん引装置にはZリンク方式が採用されている。 駆動装置は中空軸平行カルダンで、駆動装置とはTD継手により結合されている。中実軸の採用によりベアリングの小型化が可能になり、9000系よりも主電動機の定格回転数を高く設定して小型軽量としている。主電動機の定格出力は9000系と同一の170kWである。 制御装置は8500系増備車の0718で採用したものと基本的に同一のインバーター装置で、歯車比が異なるので周波数と速度の関係が異なる。 空制装置は9000系、1000系と同様のアナログ指令式のHRA方式で、T車を含む編成全体の減速度に対し回生ブレーキを優先させて、不足分を空気ブレーキで補充する「遅れ込め制御」を採用して、回生率の向上を図っている。 補助電源装置は8500系と同様の170kVAのGTOSIVで冷房と空気圧縮機にはそのまま使いその他の負荷には単相交流200V及び直流100Vを発生し供給している。 冷房装置は1000系と同様で10,000kcal/hの装置を4台搭載している。床下には冷房制御用のインバーターを設け、冷房装置能力を可変制御することにより除湿運転も可能としている。 2000系車両諸元表
|
←戻る |
TOP |
掲示板 |