10000系(10906) 南海本線 新今宮 1999年5月8日撮影
 1985年(昭和60年)関西新空港の開港を控えて新造された特急専用車が10000系です。高野線30000系観光特急に対し、10000系はビジネス特急と位置づけられ車体デザインも前面に大きな局面ガラスを採用しスマートさを強調すると共に、通勤車(7000系叉は7100系)と併結運転する事を考慮し、前面は貫通型に、機器類も極力併結運転する通勤車と同一機器が使用されています。
 1985年(昭和60年)から1990年(平成2年)にかけてcM・Tc×10編成の20両が製造され、1992年(平成4年)にM・T×4編成が増備されました。 増備車は側窓を連続窓とし、サハにはトイレをモハにはサービスコーナーと車椅子スペースが設置されインテリアの変更と共にシートピッチも拡大されました。
 既製車の20両に付いてもシートピッチの拡大工事及び新塗装(明るいグレーをベースにブルーとオレンジのライン)化工事を施工され、一部車両は中間車化改造工事(サハ化車両にはトイレをモハ化車両にはサービスコーナーと車椅子スペースの設置)を施工されて4両編成×7編成に組み替えられました。
 前述の通勤車4両+10000系4両の8両編成で一部指定席特急「サザン」として、8両編成全車10000系で全車指定席特急「サザン」として、難波−和歌山市・和歌山港間で活躍しています。
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