2600系(2828) T1005W
交野線 村野 2004年12月31日撮影
 1978年(昭和53年)〜1982年(昭和57年)旧2000系の車体を流用した代替新造車です。また、2630番台以降は完全新造車として登場しています。
 2000系スーパーカーは、1959年(昭和34年)に24両が登場し、翌年から窓配置を変更した2次車が増備され、1972年(昭和47年)には総数103両となり、各駅停車および区間急行を主体に運用されていました。しかし昇圧に際しては複雑な制御方式の改造が困難なため廃車扱いとし、利用できるものを徹底的に利用し2600系として寝屋川工場で新造されたものです。
 代替新造車は、車体は2000系のものをほぼそのまま利用し、冷房化が行われて2200系に準じたものになり、下枠交差形パンタが連結面側に搭載されました。編成両数の自由度を確保するため2〜4両の基本ユニットを組み合せて4〜8連を作ることになり、基本ユニットにパンタ2台となるようにするため、TcやT にもパンタが搭載されたので、全車パンタ付きの編成もあります。前面は大型前照灯ケースの中に丸形シールドビームをとりつけましたが、標識灯は旧形のままになっています。一部の編成で新冷房方式として、 10500kcal/hのクーラーにグリルファンをつけたものを搭載しましたが、2本だけに終っています。
 走り装置は高加減速をやめて標準的な 2.5km/h/sの加速度になりましたが、複巻電動機を使った界磁位相制御で回生ブレーキ付きです。台車は2000系のものがすべて利用されかなりの種類になっていますが、乗り心地改善のためKS−63系は一部新形に取り替えられ、京阪初のSUミンデン台車も採用されています。またFS−337系も軸箱上部のゴムを金属バネに変更しています。
 2630番台の車体は改修前の2400系に準じた仕様になっていますが、Tc、T にはパンタはなく、冷房および主要走り装置は0系と同じです。前面は車掌側1枚窓になり、貫通ホロつきで登場しましたが、後に撤去されました。台車はM車が5000系4次車に準じて乾式円筒案内式になり、Tc・T車もFS−399Cで登場しましたが、その後3000系廃車によって捻出したKS−132を改造し、KW−79として6両分とりつけ、捻出したFS−399CはKS−63系の取り替えに利用されています。
 昇圧後は特に大きな変化はありませんが、2200系併結用3連は、2200系の改修にあわせて、前面を外開き非常扉化・ホロ撤去・標識灯角形2灯化などの工事が施されました。
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