![]() |
6000形 大牟田線 |
6000形は1993年(平成5年)、スピードアップやラッシュ時対策として5000形をベースにした4扉の車両です。
車体は台枠・鋼体は普通鋼を使用していますが、屋根、及び床鋼板にはステンレス鋼を使用しております。5000形との正面デザインの違いは、スカートと福岡寄りの幌受金の有無が異なるくらいで、側面においては4扉になったことと、側窓が一枚下降式になったことが異なります。 客室は天井を平天井構造とし、中央と冷風吹き出し口にラインフローファンを採用し、その外寄りに室内灯と吊手棒受を同一直線上に配置してすっきりとしたレイアウトにしています。さらに、ファン、灯具、吊手を増設し居住性の向上を図っています。座席はロングシートで、扉間は6人掛け、車端部は4人掛けとし、各編成の福岡寄りの車両の固定連結面に車椅子スペースを確保するため2人掛けの折り畳み式座席を設けています。 台車は車体直結式空気バネ支持方式で、乗り心地の向上と保守の簡素化を図るため、車軸支持部は軸箱の両端に配置した円筒形状の積層ゴムと中央に配置したコイルバネの組み合わせによる構造となっています。 主電動機は直流直巻補極付の自己通風形で、平行カルダン駆動装置は歯数比4.61とし、普通から特急運用まで幅広い運用が可能です。 制御装置は発電ブレーキ付電動機操作カム軸式自動総括抵抗制御方式とし、1C8M制御で応荷重は200%乗車まで対応できる構造となっています。 ブレーキ装置は全電気指令式電磁直通空気ブレーキを採用し、指令段数は常用7段、非常1段のデジタル指令です。空気圧縮機はリード弁を使用した低騒音タイプを採用し、これと直結した電動機は交流化して保守の簡素化を図っています。 補助電源装置は1ユニット当たり70kVAで、4両固定編成には2ユニットを1箱内にまとめて冗長性のあるSIVシステムとしています。 モニタ装置は運転台の表示装置に列車や主要機器の状態を表示したり、停車駅予告を行う常務員支援のための機能、並びに行先表示器や空調装置等への指令を行うサービス機能を有するシステムとしました。これらの情報伝達は常務員室の制御装置から各車両に備えた変換器を介して行います。表示方式はタッチパネル式とし、表示方式はELディスプレイを採用しています。 このほか、異常時の対応の迅速化を図るため、各車に2セットずつハンズフリータイプの通話機能付き非常通報装置を設置し、通報発生車両はモニタ装置にも表示され、通報装置は常務員間の通話装置としても使用できる機能を持たせている。 1995年(平成7年)からインバータ制御の6050形が製造されている。
←戻る |