1000系(1020) 特急296レ 
名古屋本線 2007年1月3日撮影
 1988年(昭和63年)、70007500系等のパノラマカーの置き換え用として特急専用車として登場した車両です。
 車体の色は、先頭部分はスカーレットを基調としたスピード感あふれる色分けになっています。
 名鉄電車としては初めてトイレと洗面所が設置され、車内案内表示器や、列車電話等も設置し、車内でAM・FMを受信できるようになりました。
 冷暖房には騒音の少ない半集中方式のインバータークーラーと温風暖房が採用されてます。
 機器的には、両端車をTc車とした2M2T方式となり、電力回生制動付のGTO界磁チョッパ制御で出力150kwの主電動機を制御します。
 台車は1001F〜1010Fまでは軸箱支持S形ミンデン式FS539(M車)・FS039(T車)、1011F〜1116Fまでは130km/h対応のFS548(M車)・FS048(T車)、1017F〜1021Fまではボルスタレス式SS126(M車)・SS026(T車)が採用されてます。
 編成は豊橋方からク1000(Tc)−モ1050(M)−モ1150(M)−ク1100(Tc)の4両編成21本が製造されましたが、そのうち1011F〜1016Fまでの6編成は、1991年〜93年にかけて、自由席車の1200系との併結工事のために2両ずつに分割し、新岐阜方の2両を豊橋方に方向転換して1200系と連結し6両固定編成となりました。
 6両編成は豊橋方から
 ク1000(Tc)−モ1050(M)−モ1250(M)−サ1200(T)−モ1450(M)−モ1400(Mc)
 ク1100(Tc)−モ1150(M)−モ1350(M)−サ1300(T)−モ1550(M)−モ1500(Mc)
 1992年(平成4年)に7500系の電気部品を採用した1030系が登場しました。
 内装は1000系に準じています。
 制御方式は他励界磁制御で、75kWの直流複巻電動機を制御します。
 指定席車(現特別車)は補助電源装置にSIVが採用されたため、他励界磁制御装置はGTOを利用したものが新製されました。
 編成は豊橋方から
 モ1130(Mc)−モ1180(M)−モ1380(M)−モ1330(M)−モ1580(M)−モ1530(Mc)
 2002年(平成14年)に1134Fが踏切事故で特別車が使用不能になったため、残りの一般車両4両を生かして1380系が登場しました。
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