1760
1000系(3774) 各停 4120列車
井の頭線 高井戸 2007年6月24日撮影

 1962年(昭和37年)に井の頭線用に製造された通勤車です。
 車体は京王電鉄で初めて採用されたオールステンレス製で、最初の2編成は18m片開き3扉車でしたが、第3編成以降は18.5m両開き3扉車になりました。
 外観は以前の井の頭線1900形以来の前面2枚窓の湘南スタイルを継承していますが、ステンレスの単調さをカバーするために正面を強化プラスチック(FRP)製とし、編成別に7色(レインボーカラー)に着色されているのが大きな特徴で、1000系にも受け継がれています。
 そしてこのデザインが評価され、鉄道友の会から1963年(昭和38年)度に「ローレル賞」を受賞しました。
 1969年(昭和44年)以降入線の車両からは冷房車となり、1971年(昭和46年)以降に製造された車両からは、制御装置は回生ブレーキ付き界磁チョッパ制御となりました。
 1995年(平成7年)には、1000系の導入に合わせ大幅なリニューアル(正面のFRPを普通鋼に変更、運転台前面ガラスの大型曲面ガラス化、室内もホワイトを基調に変更)を実施しました。
 1988年(昭和63年)までに延べ145両製造されましたが、一部の車両が他社(上毛電鉄700型、松本電鉄3000系、岳南鉄道7000形8000形、北陸鉄道8800系、8900系、7700系)へ譲渡されました。
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