EF66形(0番代1次車)
EF66形0番代1次車(EF6612) 2052レ
武蔵野線 西浦和 2005年7月31日撮影
EF66形(0番代2次車)
EF66形0番代2次車(EF6637)
東海道線 早川〜根府川 2005年4月24日撮影
EF66形(100番代1次車)
EF66形100番代1次車(EF66107) 3078レ
武蔵野線 西浦和 2005年12月4日撮影
EF66形(100番代2次車)
EF66形100番代2次車(EF66127) 3078レ
武蔵野線 西浦和 2005年7月31日撮影
・試作車(901)
 1966年(昭和41年)に1000tクラスのコンテナを牽引するために登場したF形直流電気機関車です。
 登場時はEF90形として川車で製作されました。
 1000tの高速貨物列車を最高速度100km/hで牽引するため、モーターをMT56形にして出力がEF65形の1.5倍に相当する3900kWとなりました。
 また、バネ下重量低減による軌道破壊減少や、高速走行安定性の向上を図るため枕バネにベローズ形空気バネを使用した全側受車体支持形台車(DT133,DT134)、半吊り掛け式駆動の採用等があります。
 高出力化に伴う定格電流の増大により、単位スイッチ、高速度遮断機などの電機部品も大容量の新設計品が装備されました。
 量産型1号機が運用開始された後にEF90形1号機が量産化改造を受け、EF66901となりました。
 改造は台車関係が中心で、制輪子取替え、空気バネ3段ベローズ形をタイヤフラム形に交換、駆動部の中空軸と歯車箱の相賀から潤滑油漏れが発生したため、歯車箱形状及びオイルシール改良や駆動用円盤継手ゴム破損によるゴム取替が行われてます。
 また、パンタグラフ非常下げスイッチが追加され、ワイパー大形化等共通標準品への交換が行われました。
 量産車登場後も主電動機横支え装置、電動送風機シロッコファン、前面窓窓枠寸法及び砂箱等が未改造のままです。
 その後は自動制動管減圧促進装置取り付け、前面窓枠移設等が行われました。 
・1次量産車(1〜20)
 EF90形1号機により各種試験等した後、1968年(昭和43年)に試験実績がフィードバックされ量産型が汽車・川車で製作されました。
 2次量産車登場後に一部の車両でヒサシの取り付けが行われました。
 また、全車に空気バネ統一改造が施されました。
・2次量産車(21〜)
 1973年(昭和48年)〜1975年(昭和50年)にかけて高速貨物列車増発用に川車で35両が製造されました。
 1次量産車との違いは先頭窓上にヒサシが取り付けられ、両端台車の枕バネの空気バネが3段ベローズ形からタイヤフラム形に変更されました。
 また、機器類での変更点は電動送風機、空気圧縮機等の駆動用電動機が保守省略化のため三相誘導電動機となったとともに、電動発電機が90kVA三相440Vの大容量のものに変更されました。
 主電動機は整流性能を改善したMT56A、抵抗バーニア制御器はCS27C形、界磁制御器はCS28C形に変更されました。
・100番代1次車(101〜108)
 1989年(平成元年)にコンテナ輸送増強及び長編成化に対応するため川崎重工で8両が製作されました。
 JR発足後発の直流電気機関車となりました。
 基本構造、性能は2次量産車と同じですが100番代となり、前面形状の変更や新標準塗色採用など、大幅なイメージアップを行ってます。
 内部機器も単位スイッチ及び高速度遮断器の脱アスベスト化、抵抗バーニア制御器、界磁制御器、電動発電機などの主要機器、補助機器類の細部改良が図られてます。
 ブレーキ関係では貨物会社所属在来車に追加改造工事で取り付けられていた自動制動管減圧促進装置が新設されたほか、電磁ブレーキ指令装置の電気指令方式が電空帰還器を介さない直接指令式に変更されました。
 空気管付き密着自動連結器は主要高速貨車形式の推移で並形自動連結器にされました。
 運転席には乗務員の作業環境向上のためCU43形空調装置が補助席側に取り付けられ、ワイパーもウオッシャ付きのDC24V電動式に変更されました。
・100番代2次車(109〜)
 1990年(平成2年)3月のダイヤ改正に合わせて川崎重工で25両が製作されました。
 100番代1次車の1年間の実績を踏まえて各箇所の改良が行われてます。
 外観上では車体裾にディープブルーの帯が巻かれ、ヘットライト・テールランプの角形化の上ガラス保護カバーがつけられてます。
 機器類ではパンタグラフが電磁弁付きのPD22D形に変更され、運転機器類の位置、見付が変更された。
 台車関係では中間台車がベローズ形からダイヤフラム形に変更されました。
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