651
651系(K106) 42M 特急「スーパーひたち」42号
常磐線 天王台〜取手 2006年9月3日撮影
 1988年(昭和63年)従来使用してきた485系の置き換え用として登場した車両です。
 この車両はJR東日本民営化後初の新型特急車両と言うこともあり、内外装とも従来車から完全にフルモデルチェンジを図っています。
 編成は4M3T(Tc1+M1+M’1+Ts+M2+M’2+Tc2)の7両編成を基本とし、それに2M2T(Tc1+M1+M’1+Tc2)の付属変性を用意して、需要に応じた編成両数の増減を図れるようにしています。
 車体は前頭部を始め、柔らかな曲線で構成された軽量構造で、台車は軽量ボルスタレス空気バネ式台車のDT56(電動車)、TR241(付随車)が採用されています。主電動機は出力120kWのMT61で、界磁添加励磁制御により130km/hの最高速度と交流電車では初めての電力回生ブレーキを可能としております。M’車のモハ650形にはPS26形菱形パンタグラフが1基搭載されております。また、各車の屋根上にはAU711形冷房装置が2基搭載されておりますがキセで覆われており、凹凸が少ない構造になっております。
 アコモデーションはビジネス客をメインターゲットにした設計となっており、全般的にすっきりと落ち着いた雰囲気になっています。グリーン車は2列+1列の配列で、シートも大型のバケットタイプのものが採用されています。荷棚も航空機に見られるふた付きの物が採用され、車内の見栄えが向上しています。普通車は2+2列の配列ですが、シートピッチは970mmを確保し、読書灯も付いています。なお、グリーン車のサロ651形の後位座席は禁煙席で一般席とのパーテーション(仕切)として初めて透明ガラスが採用されました。
 1989年(平成元年)3月11日より「スーパーひたち」として営業に付きました。その後1990年(平成2年)3月改正から1時間ヘットにするため2次車が登場しました。
 2次車はグリーン車の各座席に小型の液晶テレビが設けられ、1次車では準備工事のみ施工されていた衛星放送受信サービス本格的に実施させました。
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