9000系(9209F) 阪神本線 大物
2008年1月13日撮影 |
9000系(9209F) 阪神本線 大物
2008年1月13日撮影 |
1.概要
1995年(平成7年)1月17日に発生した阪神大震災により、41両も車両を廃車せざるを得ない状況となり、1995年(平成7年)〜急行車の30両分の代替え車として登場した急行用通勤車両です。 2.車体構造 設計・製作期間が一年という短期間の製作だったため、車体は2シート工法のげ軽量ステンレス構体を採用し、外板は清掃しやすいBG仕上となってます。先頭部は曲面が用いられた形状になっていますが、それほど複雑ではないので、鋼板製となっています。8000系、5500系をイメージして作られていますが、後退角を大きくしスピード感あふれるデザインとなっています。出入り口は片側に3箇所両開き扉が設けられ、前面窓ガラス、及び貫通扉窓ガラスの取付を接着後方で行い凹凸や、押さえ面のないシンプルな構造となっています。車体主要寸法は5500系と同様ですが、先頭部の後退角を大きくした関係で、運転室の長さを客室側に50mm延長しています。また、車両間の移動を容易にするため、貫通路を120mm広くしてあります。先頭部後退の鋼板製部はメタリックシルバー塗装で、正面窓下部全体を黒色塗装とし、赤と淡いグレーのツートンラインを入れ精かんな感じに仕上げてあります。 3.車内設備 座席はバケット式のロングシートとで、車内案内装置は5500系で採用された路線マップ併用のLED式車内案内表示器が採用されてます。側引き戸ガラスに複層ガラスを採用して、引き戸壁面とガラス面の段差を少なくし戸袋への吸い込み事故を防止すると共に、不快なガラス面の結露を防止しています。車椅子スペースは各中間車の神戸より海側に設けています。客室化粧版は5500系と同一としていますが、床敷物を外観にマッチしたグレー系石目調のツートンカラーのものにしています。 4.機器類 VVVF制御装置やボルスタレス台車等の主要機器、及び車内案内表示装置・非常通話装置等のサービス機器は5500系で新しく採用したものを使い、5500系と同様に、交通弱者の方に優しく、コストパフォーマンスに優れた車両となっています。8000系と同様に4M2Tの6両固定編成で、中間M車には簡易運転台を設け、定期入場時等の車庫構内での入換作業に備えています。8000系とは異なり、コンプレッサをM’車に搭載し、M’車とM車の車両重量差を少なくしています。パンタグラフは編成で2基とし、M車に搭載しています。従来の急行車に比べ、加速性能を向上させ、加速度を3.0km/h/s(8000系は2.5km/h/s)となり、常用減速度は8000系と同じ4.0km/h/sとなっています。 5.主な履歴 1996年(平成8年)3月20日より運用開始。 2006年(平成18年)から外幌が本格的に導入されました。 6.主要諸元
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