5300系(5324F) 8034列車 準急
京都本線 南茨木 2007年8月15日撮影

5300系(5301F) 8038列車 準急
京都本線 南茨木 2007年8月15日撮影

1.概要
 1972年(昭和47年)〜1984年(昭和59年)にかけて製造された車両です。本形式より神宝線同様、車番が「0」より始まり、5300が第1編成、5301が第2編成といった具合になっています

2.車体構造
 車体は大阪市交への乗入を考慮して3300系と同じ18mで片側に両開き式扉が3扉設けられ、手動の方向幕も同じく設けられました。

3.車内設備
 座席はロングシートとなってます。

4.機器類
 制御装置は無接点化された抵抗制御(ES767-A-M,ES767-C-M)で、140kWの主電動機(TDK8550-A)を制御します。ブレーキ方式は阪急初の発電制動併用全電気指令式電磁直通空気制動(HRD)が採用されてます。パンタは下枠交差式が京都線で初めて採用されてます。
 冷房装置は当初8,000kcal/hのものが4個搭載されてましたが、1975年(昭和50年)以降製造分についてはパワーアップされた10,500kcal/hものが3個搭載になっています。

5.主な履歴
 1974年(昭和49年)5850形(5863)に回生ブレーキ付き電機子チョッパ制御装置が1年間取り付けられました。
 1979年(昭和54年)に大阪市交通局堺筋の急行として乗り入れが実現され、普通運用での乗入が実現したのは1989年(平成元年)です。
 1989年(平成元年)車体更新工事が行われ、側面方向幕取り付け、車内のローリーファン取り付け、化粧板張り替え等が行われました。前面は6000系等と同じスタイルになりました。
 1995年(平成7年)に更新された車両は方向幕が従来の約2倍のものになりました。
 2002年(平成14年)に7両編成2本が2度目の更新を受け、側扉の窓が下側方向に伸び、扉、妻部の化粧板は焦げ茶のものに交換され、冷房室外機のカバーがFRP製のものに変更されてます。

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