100
100系 特急「きぬ」124号 1124レ
伊勢崎線 松原団地 2006年7月30日撮影
 1990年(平成2年)にDRC(1700,1720系)の置き替え用として登場した、日光線用特急車両です。
 「スペーシア」という愛称は、営業開始前に公募したものから選ばれました。
 現在、日光方面の特急「けごん」と鬼怒川温泉方面の特急「きぬ」に使用されています。
 車体は軽量化、低重心化、気密性、遮音性などを考慮して、東武初のオールアルミニウム合金製とし、ドアもプラグ式を採用しています。
 外観は緩やかな流線型を採用して速度感を強調すると共に、柔らかく優美なイメージを出しています。塗装は白を基本に、ルビー色とオレンジ色のライン、窓回りはブラックになっています。ビュッフェや洗面所など窓のない部分には、「SPACIA」のロゴマークが入っています。
 室内は、天井と壁面がベージュ系、シート、カーテン、床の絨毯が淡いブルー系で統一されています。照明も間接照明を採用、ソフトで落ちついた雰囲気を演出しています。
 浅草よりの6号車は、私鉄初のコンパートメント専用車となっており、4人用個室が6室設けられています。コンパートメントは大型のソファと天然大理石のテーブルが備えられており、空調は各部屋ごとに調節可能、オーディオサービスも部屋全体、個人別の切り替えが可能です。また、ビュッフェへの直通インターホンがあり、迅速なオーダーが可能です。
 一般席は、フリーストップの2人掛けリクライニングシートとなっており、シートピッチは1100mmとかなりゆったりしています。各席には、肘掛け部に収納式のテーブルと壁面に折りたたみ式のテーブル、読書用スポットライトが設置されています。オーディオサービスはイヤホーン不要のシートスピーカーを採用、着席時のみ使えるようにシートセンサーを備えています。3号車にはビュッフェ(シートサービス方式)、サービスカウンター、電話室、自動販売機が設置されており、列車内のサービスセンターとなっています。また、この車両は特急専用車ですが手荷物の多い観光客の乗降の便を考慮して、側出入口が1000mmと広くなっています。
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